「血圧計(と聴診器)をラインストーンでデコった」

仕事がら,血圧測定をすることが多いです.今までは職場の備品の血圧計を使ったり,他の人に借りたりしていたのですが,備品の血圧計は1つしかないので使いたい時に無かったり,かといって人に借り続けるのも心苦しいので,自分用のを買うことにしました.で,ついでにデコってみようかなーと思ったのです.

もちろん仕事で使うものですから,患者さんやその家族が目にします.ですからあまり派手にはできません.あくまでオリジナリティを出すだけの目的で,それなりに節度を持って(?)デコってみたいと思います.

今回は血圧計より先にラインストーンの色を決めておきます.「病院」「派手すぎない」「品がある」,このあたりのキーワードから,白に決めました,そして血圧計の色は白のラインストーンが映えそうな黒にしようと思います.白と黒なんて書くと病院にはタブーなイメージになりそうですが,ラインストーンは白といっても実際はクリア(透明だがダイヤモンドのようにキラキラして白っぽく見える)ですし,まあ大丈夫でしょう.多分… 



STEP.1 材料準備
まず血圧計を買います.血圧計自体にはこだわりがありませんので,アネロイド型で黒であれば何でもいいです.完全に値段で決めます.楽○市場で検索した結果,これに決めました.

FOCAL(フォーカル)アネロイド血圧計 FC-100V ブラック

価格:4200円(送料込)


カフの色が11色もあります.他の人と色が被るのが嫌だという人には良いのではないでしょうか.私はラインストーンが映えるからという理由だけで安易に黒にしましたが,改めて探してみると黒い血圧計というのは意外に少ないようです.

血圧計としてはシンプルで,飾り気のないフツーの血圧計です.エアーバルブは従来のネジ式のバルブの他に,イージーバルブというプッシュ式で楽に空気が抜けるという機構がついていますが,ネジ式の方が微妙な調節ができるので私は使いませんでした.

次は聴診器ですが,こちらはこだわりがいくつかあります.


■チェストピースがシングルであること 高周波音は聴取しないので必要無いし,シングルの方が薄いのでカフと腕の間に挿入しやすい.
■ソフトイヤーピースであること    硬いイヤーピースは耳の穴にズボっと入る感覚が嫌い.
■内バネ式であること         完全に見た目だけの理由.
■安価であること           たぶん血圧測定にしか使わないので音質は関係ない.聴こえればいい.
■色は黒               血圧計と同じ色.

これで探してみると,すべての条件を満たすものが………無い.…どうやらシングルの聴診器は安いものという傾向があるようで,ソフトイヤーピースや内バネ式といった高めの聴診器によくある仕様と合わないようです.唯一条件に合ったのが下のものなんですが…もうちょっと安ければよかったなぁ…

IMGソノリティ 聴診器 カラード シングルフェイス ブラック

価格:4725円(送料込)



カラーバリエーションが非常に豊富で,同じ色でカラーリングが2タイプずつあります.デザインにこだわる人にはお勧めです.メーカーのホームページに載っている他のラインナップもデザインに力を入れている印象です.ダイアフラムにハートマークがあるのでちょっと恥ずかしかったですが…
ラインストーンと接着剤は以下のものを用意しました.接着剤は前回の「四点杖をデコった」で使用したのと同じものです.血圧計はカフの部分が布製(ナイロンっぽい素材)なので布専用の接着剤を買おうか迷いましたが,布に接着できないとは書いてないのでとりあえず同じものでやってみました(完成から1か月以上,ほぼ毎日使用していますが特に剥がれたりすることは無いです).

■クリスタルSS7×26(20個入り126円)
■クリスタルSS12×15(20個入り168円)
■タンザナイトSS7×2(20個入り126円)
■タンザナイトSS12×2(20個入り168円)

■セメダイン株式会社 パーフェクトデコ(クリア)×1(280円)


STEP.2 ラインストーンの接着

それでは材料がそろったので,さっそく接着していきます.前回の四点杖は曲面への接着が多かったので気を遣いましたが,今回は特別な技術は必要ありません(曲面の接着も“特別な技術”ってほどではないですが).どんどん接着していきます.強いて注意点を挙げれば,チェストピースは血圧測定時にカフと腕の隙間にすべりこませる(つまり擦れる)ので,使っているうちに剥がれないよう丁寧に接着する,というくらいでしょうか.

私はラインストーンの作品を作るとき,完成図をあまり描きません.それほど複雑な図柄を作らないので完成図が無くても何とかなる,ということもありますが,実物を見て全体のバランスを考えながら少しずつ完成に近付けていくのが好きだからです.ただしラインストーンの数の目算に失敗すると自宅と手芸品店を何度も往復する羽目になります.そのかわり,モチーフや基本パターンだけは最初に決めておきます(今回は白→紫→白白白…のラインと,白3つ並びです).



STEP.3 完成とお披露目
一通り終わりました.こんな感じに仕上がりました.
  
  
  
  
デコレーション作品としては特別な技術を使っているわけでもなくフツーな感じですが,血圧計というのはたくさん普及している割にデザインの幅が小さく,個性を出しにくいアイテムです.ですからちょっとしたアレンジで他の人との違いを演出するにはラインストーンは良い素材だな〜と思いました.材料さえあればそれほど練習もせず,すぐにできるものですので,皆さんも普段仕事で使っている道具のワンポイントとしてどうでしょうか?