私の職場には回復期病棟があります.回復期病棟では入院時と退院時のFIMの点数変化を,いわゆるリハ効果として外部に提示していますが,FIMという評価の特性上,せっかく練習して能力が上がっても,それが病棟で反映されないかぎりは点数が上がらないという悩みがあります. その影響が大きいのがトイレ介助です.患者さんにトイレ介助に呼ばれて職員が手伝いに行くと,患者さんの正確な介助量がわからないためについつい過介助になってしまい,FIMの点数がなかなか上がりません.職員一人一人が患者さん全員の介助量を把握することは難しいですから,呼ばれてトイレに行ったときにすぐに介助量を把握できる表示方法が必要になります. そこで今回,写真のようなプレートを作ってみました.
こんな感じで車椅子のグリップにつけておきます.中央のイラストの職員の人数が必要な介助人数を,患者さんが声掛けをしているかどうかで終わった時にナースコールをできるかどうかを表しています.以下の2点をポイントに作成しました. @プライバシーに配慮していること(職員だけが介助量の表示だと判断できる) A予備知識がなくても,その場ですぐに介助量を判断できること(例えば,グリップに青いテープを貼っておいて,青は2人介助を表す,というような2つ以上の情報を突き合わせなければならないのは表示として不完全)
「監視のみで可能,終わってもコールはできないのでその場で待機」 ←クリックで拡大 「監視のみで可能,終わったらコールできるので離れても大丈夫」 ←クリックで拡大 「1人介助,終わってもコールはできないのでその場で待機」 ←クリックで拡大 「1人介助,終わったらコールできるので離れても大丈夫」 ←クリックで拡大 「2人介助,終わってもコールはできないのでその場で待機」 ←クリックで拡大 「2人介助,終わったらコールできるので離れても大丈夫」 ←クリックで拡大
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「監視のみで可能,終わったらコールできるので離れても大丈夫」 ←クリックで拡大
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