貝の世界では,学習は午前中のほうが午後よりも効果的のようです.徳島文理大学の伊藤悦朗教授(発表時は北海道大学所属)が,ヨーロッパモノアラガイを使った実験で明らかにしました(共同通信).
ヨーロッパモノアラガイは脳の神経細胞数が少なく解析しやすいわりに,高度な学習が可能な貝であり,なんと味覚についての1か月以上もの長期記憶を形成できるようです(味覚嫌悪学習.参考文献1参照).このことから,記憶や学習についての研究でよく使われています.余談ですがモノアラガイの仲間は日本にもいて,昔は田んぼの脇の水路などにウジャウジャいた5mmほどの巻貝です.最近見ないな〜と思っていたら準絶滅危惧種に指定されていました.